お盆に響いた鈴の音と、舞い込んだアゲハチョウ──季節の移ろいと不思議な出来事

8月12日の午後、
ふいに「チリン…チリン…」と鈴の音が聞こえてきました。

それは短い音ではなく、しばらくの間続いていました。
家の中にいた猫も耳をぴくりと動かし、じっと外を見ています。

不思議に思って外をのぞいても、
人の姿はなく、いつも通りの静かな景色。

それでも鈴の音は途切れません。

ふと気づくと、
庭には二羽のアゲハチョウが舞っていました。

黒と黄色の羽をひらひらと揺らし、
まるで誰かを探すように庭を飛び回っています。

「もしかして…夫の父母?」
そんな考えがふっとよぎりました。

お盆は明日からのはずなのに、
少し早めに帰ってきたのかもしれません。
「せっかちだなあ」と、心の中で微笑みました。

やがて鈴の音は静かに消え、
蝶の姿も見えなくなっていました。




本日、お盆の入り──お墓参りで出会ったカラスアゲハ

今日はお盆の入り。
お墓参りに出かけました。


義母の実家のお墓に手を合わせていると、
一羽の大きなカラスアゲハが、一直線に私たちの方へ飛んできました。

その姿を見て、
「義母も一緒にお参りしてくれているのかもしれない」と、
胸の奥が温かくなりました。

帰り道、緑のいがぐりや、色づき始めた稲穂を見かけました。
夏から秋へ、季節が少しずつ移り変わっていることを感じます。





お盆に感じること

お盆は先祖や大切な人の魂が帰ってくる時期。
今年は、鈴の音や蝶との出会いを通して、
いつもより近くにその気配を感じられた気がします。

季節の変わり目、自然の中での小さな出来事が、心に深く残りました。

8月9日…私にとって特別な理由

 

8月9日――私にとって特別な理由

1945年8月9日、長崎に原爆が投下されました。

この事実は多くの人が知っていますが、
実は原爆は当初、北九州に投下される予定だったことをご存じでしょうか。


投下予定が北九州から長崎に変わった理由

なぜ計画が変わったのか。いくつかの説があります。

  • 当日の天候が悪く、目視で目標を確認できなかった

  • 工場から立ち上る煙が視界を遮った

  • 雲の状況が変化し、進路の変更を余儀なくされた

どれが本当なのか、はっきりとは分かりません。
しかし、この「変更」が、私たちの運命を大きく変えたことは間違いありません。


晴れていたら…私はここにいなかったかもしれない

もし、あの日の北九州の空が快晴で視界が良好だったら――
原爆は予定通り投下され、
私の人生も存在も、きっとなかったでしょう。

そんなことを考えると、
8月9日は私にとって非常に特別な日になります。

生まれるずっと前の出来事ですが、
私の命と直結していると感じるからです。


毎年この日に思うこと

8月9日になると、私は静かに手を合わせます。
祈るのは、二度と同じ悲劇が繰り返されないこと。
そして、誰もが安心して年齢を重ねられる世界が続くことです。

過去の出来事をただ「歴史」として知るだけでなく、
今の自分の命や暮らしと結びつけて考えることが、未来を守る一歩になると思います。



あなたにとって、戦争や平和を考える日はありますか?
ぜひ、この機会に身近な人と話してみてください。

合掌。

【梅干し完成!】庭の赤紫蘇とともに。道具にありがとうを伝える夏のしごと

 

【梅干し完成!】庭の赤紫蘇とともに。
道具にありがとうを伝える夏のしごと


今年も本当に暑い日が続いていますね。
全国的に気温の高い日が続いていますが、
天候が不安定で、梅を干すタイミングに悩まれた方も多いのではないでしょうか?

そんな中、我が家でもようやく「梅干し」が完成しました。







庭の赤紫蘇を初めて使用!

今年の梅干しづくりで、ひとつ夢が叶いました。
それは…「庭で育てた赤紫蘇を使うこと」。

毎年、スーパーや直売所で購入していた赤紫蘇ですが、
今年は庭に植えたものを収穫して使ってみました。


葉っぱの量は決して多くなかったのですが、
梅にほんのりと香りと色がついて、それがまたいい風合いに。





身近なもので手づくりできるのは、小さな幸せですね。
「いつか庭の赤紫蘇で梅干しを」と思っていたので、
ようやく叶って嬉しい気持ちです。




長年使ったザルに感謝を込めて

そして、もうひとつの節目が。

結婚前から家にあった、未使用のまま保管されていた竹のザル。
梅干し作りを始めたころから、毎年使ってきましたが、どうやら今年で寿命のようです。




ヒビが入ったり、編み目がゆるんできたり…。
長年のおつきあいだったので、名残惜しさもありますが、
道具の役目が終わる瞬間には「ありがとう」と言いたくなりますね。

新しい道具との出会いも、また楽しみのひとつです。


梅仕事は、心のリセット

毎年の「梅仕事」は、私にとって季節を感じ、心を整える時間。
今年も無事に終えることができてホッとしています。

厳しい暑さが続く夏、
梅干しのクエン酸としょっぱさに助けられながら、
しっかり体調を整えていきたいですね。

みなさまも、どうぞご自愛ください。



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